こんにちは!
セミナーイベントプロデューサーの安井麻代です。
主催者の仕事をする上では個人のセミナー講師との企画だけでなく、企業が相手の企画を扱うことも出てきます。
今回は、企業を対象とした企画の中でも大きなイベントである企業説明会を企画する際に注意するべきポイントについてご紹介します。
必要な人材確保のために重要なのが企業説明会
人材不足に苦しむ企業が多い昨今、必要な人材を確保することはとても重要な課題です。
会社にとって人員を確保することは、会社の命運を分けると言っても過言ではありません。
有力な若手社員を採用するためにも、また、企業の方針と相性の良い社員を見つけるためにも、企業説明会に注力することが大切。
企業説明会で会社がどんなことを大切にして、どのような社員を求めているかを明確に伝えることで、就職活動をしている学生にとっても、企業側にとっても、お互いに相性の良い出会いに結びつけることができるのです。
企業説明会を企画する際に注意するべきポイント
企業説明会を企画する際に注意するべきポイントは、セミナーを企画するときのポイントと似ている部分が多くあります。
時間や場所を考慮すること、企業が求める人材が集まるように企画することなど。
ですが、セミナーをするときとは違うポイントがあります。それは、どんな会社であるかという実際の雰囲気を伝えることです。
最近の就活生は昔の就活生よりも、冷静に会社のことを見ています。自分がこれから働く会社とはどんなところであるかという実際の空気感を知りたいと望んでいる学生が少なくありません。
就活生は実際の会社の空気感を知りたいと望んでいるにもかかわらず、企業側は昔ながらの少し高級なホテルで説明会をしたり、貸し会議室で説明会を開き、一方的に会社の説明会をして説明会を終わらせてしまっているのです。
これでは、最近の就活生は満足できないのです。
最近の就活生が、実際の会社の空気感に触れることができて、これから働き始めた場合の未来が想像できるようにすることが企業説明会では求められています。
ですので、会社で説明会を開催するという方法も有効です。
ですが、現実問題、多くの就活生をぞろぞろと連れて社内見学をして説明会をするということが難しいという企業もあることでしょう。
企業説明会でいかに就活生に社内の雰囲気を伝えるか
企業説明会で就活生に社内の雰囲気を伝えて自社に興味を持ってもらえるようにするためには、全体を前にして会社の説明をするだけでなく、社員と話をできるようにするのが良いでしょう。
数人の就活生と一人の先輩社員が一つのグループとなり、グループワーク形式で質疑応答や自社の方針についての話をするというようなプログラムを組み込むことで、「実際の空気を知りたい」という就活生のニーズを満たすことができますし、お互いの相性の確認もできます。
ただし、この場合、グループワークに参加する社員と事前の内容の打ち合わせは必須です。
社員とグループワークをするように企画したのに、社員が全然受け答えできないようでは「うちの会社は社員が理念をわかっていません。」と伝えているようなものですからね。
このような失敗を起こさないためにも、企画をする企業の担当者との打ち合わせをきちんと行うことが大切になります。
グループワークを行うとなると、それなりの会場の広さも必要になります。
セミナー形式で話をするイメージで会場を準備すると部屋の中に人数分の椅子が並べられるだけの広さの会場になってしまいます。
そうなってしまいますと、せっかく企画した内容が実施できなくなります。
説明会の参加者の人数プラス、グループワークに入る社員の人数で、いくつかの円になって話ができるような広さが必要です。
また、話し合う別のグループの距離が近すぎると、近くのグループの話声が邪魔になってスムーズなグループワークを進めることができなくなってしまいます。
そういった細かい部分まで配慮し、ストレスなく社内の様子を感じてもらえるように考慮した会場選びも大切になります。
このような企業説明会を経て、さらに興味を持った就活生を対象に社内見学を実施するようにすると良いでしょう。
参考になれば幸いです。