子どもたちに「あなたは愛されている」と伝えたい――株式会社ダブルエム10周年チャリティー企画に込めた想い

こんにちは、安井麻代です。2025年10月、株式会社ダブルエムは創立10周年を迎えます。セミナーやマーケティングの支援を通じて「人の心を動かし、行動を生み出す」ことを使命に歩んできた10年。多くの出会いと、乗り越えてきた困難がありました。

この節目をただ祝うだけでなく、「今の私たちだからこそできる恩返しをしたい」。そんな想いから生まれたのが、今回のチャリティー企画です。ひとり親家庭の子どもたちに、忘れられない夏の思い出を贈る――それは、ダブルエムの原点である“人と人のつながり”への感謝を未来へと繋ぐ取り組みでもあります。

本記事では、ダブルエムの10年の歩みとチャリティー企画に込めた想いを、少しだけ個人的な記憶も交えてお届けしたいと思います。

始まりは、姉弟ふたりの小さなチームから

ダブルエムは、2015年に姉弟ふたりで設立した会社です。

当初は、セミナー運営やマーケティング支援を通じて、個人事業主や中小企業のビジネスを後押しすることを目的にスタートしました。きっかけは、セミナーや研修に参加した際に「学びが人を変える力がある」と実感したこと。そして、それをもっと多くの人に届けたいという想い。

セミナーの企画・運営にとどまらず、私たちは「マーケティングの一環としてのセミナー活用」に着目し、集客から販売までを見据えたサポートを強化していきました。クライアントと二人三脚で試行錯誤しながら、売上や反響に直結する仕組みをつくる。そんな現場主義のスタイルが、少しずつ評価されていきました。

コロナ禍が教えてくれた“つながり”の尊さ

2020年、世界中を襲ったコロナ禍は、私たちダブルエムにとっても大きな転機でした。

それまでの主軸だった対面セミナーがほぼすべてキャンセルに。会場手配、受付、リアルな熱量――そんな価値がすべて封じられたように感じた当初は、不安でいっぱいでした。

けれど、同時に「じゃあ、オンラインでできることを本気でやってみよう」と舵を切ったのもこの時期です。幸い、私たちはすでに少しずつオンライン配信の準備を進めていたこともあり、比較的スムーズに切り替えることができました。

Zoomでのセミナー配信、オンライン講座の企画、ウェビナー運営の代行――。むしろ、遠方や海外からの参加者が増え、「物理的な距離を超えて、人と人はつながれるんだ」と気づかせてくれたのが、この時代でした。

困難の中で支えてくれた仲間やお客様には、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

実は、弟と私は昔から仲良しではなかった

今でこそ「姉弟で会社をやっている」と聞くと「仲が良かったんでしょう?」と思われがちですが、実は昔はそうではありませんでした。

子どもの頃、私と弟は本当にケンカばかりしていて、「弟なんていなければいいのに!」と思っていたくらい(笑)。特に、両親が離婚する前の時期は家庭の空気も少しピリピリしていて、お互いにぶつかってばかりいました。

でも、10歳で母がシングルマザーになってから、少しずつ関係が変わっていったんです。母は朝から晩まで働いていて、私たち姉弟の面倒は祖母が見てくれていました。

それでも寂しさはあって、そんなときにふと弟の存在が大きく感じられるようになったんです。

もう亡くなった叔父が、ある日こう言ってくれました。

「お前は弟と仲良くしろ。兄弟っていうのは、一生、自分を助けてくれる存在だから」

そのときは意味がわからなかったけど、大人になって、その言葉の重みがわかるようになりました。

ダブルエムを姉弟で立ち上げ、ここまで走ってこられたのは、たぶん、あの言葉のおかげです。

「あなたは大切にされている存在なんだよ」と伝えたい

チャリティー企画の話を考え始めたとき、真っ先に思い出したのが、自分自身の子ども時代のことでした。

うちはシングルマザーになる前から共働きだったので、小さい頃から家にひとりでいる時間が多かったんです。

そんな中、救いだったのが、隣の家のおばちゃんの存在でした。

子どもがいない方だったのですが、いつも私にお菓子をくれたり、一緒に遊んでくれたり。大人から見れば何気ないことかもしれないけど、当時の私にとっては「家に誰もいない寂しさ」を和らげてくれる、かけがえのない存在でした。

「私はちゃんと見てもらえている」「大人に愛されている」

その感覚は、子どもにとって、ものすごく大切なことだと思います。

だから今回のチャリティーは、ただモノを与えることではなく、「あなたは大切にされている存在だよ」と伝える体験を届けたいという想いから生まれました。

子どもたちにとって、あたたかな大人のまなざしを感じる時間を。 「自分って、愛されていい存在なんだな」と思えるような経験を。

私たちが子ども時代にそうだったように。

10周年チャリティー企画のご案内

今回のチャリティーでは、以下のような企画を用意しています。

  • 2025年6月6日開催:10周年記念イベント(150名限定・フルコースディナー・飲み放題・記念品付き)
  • 会場に花を贈るプラン(アレンジ花/スタンド花)
  • 9月9日開催:チャリティー活動報告ランチ会(限定15名・フルコースランチ付き)
  • 限定デザインのステッカー・Tシャツ・サーモスタンブラー
  • 返礼品なしの寄付プラン
  • 企業スポンサー向けプラン(ロゴ掲出・PR支援・感謝状など)

収益の一部は、ひとり親家庭の子どもたちを対象にした「サマーキャンプの実施」に活用されます。

このイベントやグッズ、寄付を通じて、少しでも多くの子どもたちに「あたたかな思い出」と「誰かに愛されているという実感」を届けたいと思っています。

最後に――10年間の感謝と、これからの10年へ

ダブルエムの10年間は、決して順風満帆だったわけではありません。 うまくいかないこと、悩んだこと、もうやめようかと思ったことも正直ありました。

でもそのたびに支えてくれたのは、クライアントの皆さま、チームの仲間たち、そしてあの頃「弟と仲良くしろ」と言ってくれた叔父の言葉でした。

だからこそ、10周年という節目を、「感謝を形に変える機会」にしたいと思ったのです。

私たちダブルエムは、これからも“人の心を動かし、行動を生み出す”という原点を大切にしながら、次の10年へと歩んでいきます。

そしてこのチャリティー企画を通じて、子どもたちに、そして社会に、少しでも優しさの循環を生み出せたらと願っています。

どうか、あなたにもこの活動に関わっていただけたら嬉しいです。

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この記事を書いた人

安井麻代のアバター 安井麻代 株式会社ダブルエム Seminar Producer

セミナー・イベントプロデューサーとして、企画から運営までを一貫して手掛ける。企業や教育機関での講演活動、雑誌・ラジオ・ポッドキャストなどへのメディア出演も豊富。著書には『初めて会う人でも大丈夫!誰とでもすぐに仲良くなる技術』(すばる舎)や『セミナー・イベント主催で成功する71の秘訣』(セルバ出版)、『すごいセミナー営業』(ぱる出版)などがある。

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