【BtoB向け】オンラインセミナーで「個別打ち合わせ・導入」を獲得!セミナースライドとクロージングのポイント

こんにちは、株式会社ダブルエムの安井です。今回はBtoBビジネス向けのオンラインセミナーに特化し、「どうやって見込み客を獲得し、個別打ち合わせや導入検討につなげるか」――そのためのセミナースライドとクロージング設計を解説します。<br> 特にBtoBの場合、セミナー中での“即決済”はなかなか難しく、上長や経営層の決裁、稟議などのプロセスが挟まることが多い。しかしだからと言ってクロージングを省くと、次に繋がらないまま流れてしまうケースが多いのです。そこでカギになるのが「個別商談のアポイントを確実に取り付けるシナリオ」と「セミナースライドの見せ方」です。

1. BtoBオンラインセミナーの特徴:すぐ契約は少ないが、継続的なリード育成が狙える
BtoBの場合、参加者は「社内で検討中の案件があり、参考情報を集めている」担当者が多いです。すぐに予算を押さえられるわけでもなく、セミナー当日での“即導入”はレアケースでしょう。
しかし、オンラインセミナーで一度顔を合わせて話を聞いてもらうという行為は、大きなリード育成手段となります。相手は社内に持ち帰って「このサービス良さそうだから検討してみよう」と切り出すかもしれません。ここで肝心なのは、セミナー終了時に「具体的に何をすれば導入に近づくのか」を明確に案内し、アポやデモにつなげることです。そこを省くと「いい話でした。ではまたいつか…」で終わりやすいのがBtoBの落とし穴でもあります。
2. ゴールは「個別打ち合わせ・無料デモ」か「管理職向け説明会」か
◆ゴールA:個別打ち合わせや無料デモの設定
- メリット:予算や要望を詳しく聞きつつ、提案に繋げられる
- デメリット:担当者だけでは決済権がなく、上司や経営層が参加しないと案件が進展しにくい可能性
◆ゴールB:経営層・管理職向けの追加説明会設定
- メリット:上長を巻き込む場を早い段階で作れる
- デメリット:説明会まで時間が空くと熱が冷める
いずれも、「セミナー中で具体的にどう誘導するか」「セミナースライドにどんな呼びかけを入れるか」がポイント。BtoCのように“今すぐ買え”ではなく、“次の打ち合わせ・デモをセッティングしましょう”という形でクロージングするわけです。
3. セミナースライドの基本構成:自己紹介 → コンテンツ → クロージング
BtoBセミナーでも、2:6:2の時間配分が基本です。60分なら「12分:36分:12分」で
- 自己紹介:会社概要、講師の専門性、実績
- コンテンツ本編:空雨傘などのフレームで、業界の現状→放置すれば○○→今回のソリューションを一部紹介
- クロージング:個別打ち合わせや無料デモへの誘導、FAQ、申し込みフォーム
◆自己紹介での権威づけ
BtoBの場合、企業名や取引実績が強力な権威づけになります。セミナースライドに導入事例のロゴ一覧や導入規模を載せると「なるほど、こんな大手も使っているのか」と納得されやすい。
4. クロージングで誘導すべき“次のステップ”とスライド例
たとえば「個別打ち合わせがゴール」の場合、最後の2割で次のようなスライドを作ります。
- 今回のソリューションまとめ
- どんな課題を解決できるか、もう一度確認
- 次にできる行動
- ○○システム導入検討を進めたい方は、個別打ち合わせをどうぞ
- 問い合わせフォームやQRコード
- 「会社名」「担当者名」「連絡先」「希望日時」を入力してもらう
- オンラインorオフライン面談の選択肢
- オンライン相談なら30分でスケジュール可、オフラインなら要日程調整
- 特典や期限(あれば)
- 例:「今月中に申し込みの方には無料の初期診断をプラス」「先着5社限定で従業員向けミニセミナーも提供」
BtoBであっても“特典や期限”があると行動が促進されることは少なくありません。特に担当者は「今なら社内に報告しやすい」という感覚を持てるかもしれません。

5. 反論処理(FAQ)を先回りする利点と具体例
BtoBセミナーでは、以下のような反論や不安が多いでしょう。
- 「うちの社内システムに合うのか?」
- 「導入コストは回収できるのか?」
- 「既存の業務フローとの兼ね合いが不明」
- 「運用サポートはどうなっている?」
- 「社員のITリテラシーが低くても大丈夫?」
これらをセミナースライドにFAQ形式で書き出し、各回答を簡潔に見せるだけで「なるほど、ちゃんと考慮されているんだな」と思ってもらえます。口頭で全説明するかはセミナーの時間次第ですが、事前に見せておけば主な懸念は緩和されるはずです。
6. 見やすさ・記憶に残るスライドデザイン:離脱を防ぎ、信頼を醸成
BtoBの担当者はセミナー中も別作業をしているかもしれないし、社内から突然呼ばれるかもしれません。つまり集中力が途切れやすいのはBtoC以上にあるあるです。<br> だからこそ、セミナースライドは「1枚1メッセージ」「文字数を絞り、箇条書きや図解を多用」「ダークトーンで読みにくいレイアウトを避ける」といったポイントを押さえ、さっと見ても理解できる仕上がりにしてください。
また、導入事例は写真やロゴを大きめに載せると「おお、この企業も入れているのか!」と一目で分かり、印象に残りやすい。ビジネスユーザーは数字が好きなので、コスト削減率や業務時間の短縮効果などをグラフで示すとさらに説得力を高められます。
7. 成果を生むためのアフターフォロー:アンケート&追加資料
オンラインセミナーでは終了後のフォローも欠かせません。BtoCでも同様ですが、BtoBだと特に「担当者が一回社内に持ち帰る→稟議にかける」プロセスが必要なので、
- アンケート:セミナースライドに表示したQRコードから回答してもらい、興味度合いや具体的な悩みを把握
- 追加資料の送付:導入事例集や価格表をメールで送る
- 社内説明用の簡易プレゼン資料:担当者が社内提案しやすいようにまとめたものを提供
こうしたアフターフォローで「検討の後押し」をすることが、実際の商談や導入に繋がりやすいテクニックです。
8. まとめ:BtoBセミナーは個別打ち合わせこそ勝負。セミナースライドで後押し
BtoBのオンラインセミナーは、BtoCのように「その場で即決済!」という形は少ないものの、担当者が情報収集や導入検討を進めるうえで大きな一歩となります。そこで大切なのは、セミナースライドとクロージングパートを使って「個別打ち合わせ」「無料デモ」「経営層への追加説明会」をスムーズに設定し、先方から具体的にアクションしてもらうこと。
特に
- セミナースライドで実績や数値、具体的効果を見せ、信頼を獲得
- 最後に“次の行動(アポ申し込み等)”を明確に呼びかけ
- FAQページで反論処理しておき、不安を解消
- 申し込みフローや連絡先QRを大きく表示し、迷わせない
- アフターフォローで導入提案を後押し
が肝心です。BtoBであっても、「まあいい話だったけど何もせず終わる」という結末を避けるには、こうしたクロージング設計が欠かせません。
セミナースライドはノウハウや導入事例をわかりやすく示すだけでなく、相手に次の行動を促す“橋渡しという役目を担えます。オンラインセミナー終了後、「すみません、担当上司にもこの話を聞かせたいので、資料いただけますか?」とか「個別打ち合わせしたいです」と言ってもらえるような流れを作っていきましょう。
ダブルエムからのお知らせ:セミナースライド制作サポート
弊社・株式会社ダブルエムでは、セミナースライド制作のサポートを行っています。BtoB向けオンラインセミナーの企画段階からアドバイスし、分かりやすい構成、実績の見せ方、クロージングパートでの誘導手順などを最適化することが可能です。
- 「企業の担当者に響くスライドを作りたい」
- 「商談につなげるためのFAQやアフターフォローが分からない」
- 「デザインだけでなく、全体構成もプロに任せたい」
こうしたニーズをお持ちなら、ぜひお気軽にご相談ください。あなたのオンラインセミナーを、見込み客との貴重な接点から“商談・導入”に繋がる場へと変えていくお手伝いをさせていただきます!
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