オンラインセミナーで成果を劇的に変える!セミナースライド作成に潜む「6つの落とし穴」と改善のヒント

こんにちは。株式会社ダブルエムの安井です。今回は「セミナースライド改善3週間プログラム」の講義内容をもとに、オンラインセミナーや社内外プレゼンを大きく変えるセミナースライド作成のコツをまとめました。
私たちが支援してきた企業や個人の中には、セミナー成約率10%→50%、あるいは個別相談への移行率30%→90%といった成果を上げる方も少なくありません。その“劇的変化”を引き起こしたのが、実はセミナースライドの根本的な改善だったりします。

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1. オンラインセミナーで成果が出ない原因は「セミナースライド」かもしれない

オンラインセミナーが普及し、誰でもZoomなどで気軽に参加・開催できる時代。けれど参加者は自宅やオフィスで見ているため、少しでも面白くない・わかりにくいと感じれば、すぐ画面を閉じたり他の作業に移ったりしてしまいます。

つまり、オフラインのセミナー以上に“資料”が大きな役割を担うわけです。ところが、

  • 「とりあえず専門知識を全部盛り込んだスライド」
  • 「話すことをスクリプト化して長文をずらりと並べたもの」
  • 「見た目が地味で頭に入ってこないレイアウト」

のまま発表している方が少なくありません。その結果、「せっかくいいノウハウを持っているのに伝わらない」「セミナー途中で離脱されてしまう」「成約率が思ったほど伸びない」といった問題が起きているのです。

ポイント:オンラインの場合、セミナースライドの完成度がそのまま成果に直結しやすい。
リアルなら講師が身振り手振りでカバーできる部分も、オンラインではカバーしきれないことが多いんです。

2. 絶対ハマりがちな6つの落とし穴

1) ファーストフードの客にフルコースを提供しすぎ

  • 状況
    短時間(60〜90分)のセミナーで、参加者は「ちょっと様子見してみたい」程度の軽い関心。
  • 間違い
    「せっかく来てもらったから全部教えよう!」と超ボリュームを詰め込む。
  • 結果
    お腹いっぱいになって逆に「もう十分」と感じ、バックエンド商品を買わない・個別相談に進まない。

「もっと知りたい」「後日ちゃんと教わりたい」と思わせるのがフロントセミナーの肝。初めて来た人に一気に大盛りフルコースは重すぎるのです。

2) 台本をそのまま文字で映すような長文羅列

  • 状況
    説明の精度を高めようと、講師の話す内容をスクリプト化。
  • 間違い
    そのスクリプトを全部セミナースライドに貼り付ける。
  • 結果
    受講者は“読む”ことに必死で、講師の口頭を聞く余裕がない。また、資料だけ欲しい人は「セミナーに出る必要ないや」と思う。

セミナースライドの最大の強みは「視覚効果」。長文を丸写しすると、そのメリットを台無しにしてしまいます。要点やキーワードのみを載せ、詳細は口頭で補足するくらいがベストです。

3) 1ページに情報てんこ盛りで混乱

  • 状況
    「まとめたほうが親切」「スライド枚数を減らそう」と、一枚に文字・図・グラフを詰め込みまくる。
  • 間違い
    色やアイコンも多く、視線が散乱。受講者がどこを見ていいのか分からない。
  • 結果
    オンラインでは一瞬で「読むの無理」と諦める人続出。

1スライド1メッセージを原則に、一目で理解できるレイアウトにしましょう。どうしても多要素を載せたいなら2〜3ページに分割して、「ページをめくるごとにポイントを追加する」形で見せるほうが断然わかりやすいです。

4) 文章を延々と書きすぎて頭がパンク

  • 状況
    専門家として正確に伝えたいがあまり、長文文体をダラダラ記載。
  • 間違い
    全体が文字のカタマリだらけで、「読書タイム」状態。
  • 結果
    「視聴」する前に読むだけで疲れてしまい、参加者の頭に何も残らない。

オンラインセミナーはリアルタイムで「視聴+口頭説明」を受ける場です。長文が必要なら別途PDFやマニュアルを用意するほうが親切。セミナースライド自体は見て3〜5秒で伝わる要点表示が基本です。

5) 視覚に残らない暗い・黒っぽいスライド

  • 状況
    クールでシックなイメージを出そうとして、背景黒や濃い灰色をメインにする。
  • 間違い
    オンライン接続環境で暗い画面は文字が判読しにくく、印象もぼやけがち。
  • 結果
    受講者が細かい文字を見落とし、集中力も落ちる。暗くて重たい気分にもなる。

もちろん黒背景が悪いわけではありませんが、コントラストを十分確保したり、大きめフォントで明るい色を使うなど、視認性の配慮は必須。むしろ初心者は白や明るいトーンをベースにしたほうが無難です。

6) ブリッジ不足で話題が飛び飛び

  • 状況
    講師の頭の中では順序が通っているが、視聴者には脈絡が分からない。
  • 間違い
    スライド間で「さて、ここからは別の視点です」といったブリッジを入れず、唐突に別テーマへ。
  • 結果
    「え、さっきまでの話はどうなった?」「なんでいきなり新しい事例?」とついていけなくなる。

「前のパートのまとめ+これからのパートの予告」を挟むだけで、視聴者の頭が整理されます。接続詞や小見出しスライドを作り、話がスムーズに流れるよう意識しましょう。

3. 「分かりやすく・記憶に残る」セミナースライドを作る3つの基本

(1)情報を必要最小限に

フロントセミナーであれば1時間前後。すべてを詰め込むのはやめて、「最も重要なポイント」を2〜3個に絞りましょう。「もっと知りたい」と思った人がバックエンドや個別相談に進むわけです。

(2)図解・箇条書きを徹底

長々と文章で書いたり、1スライドに図表やアイコンを乱発したりすると混乱しがち。まずは箇条書きで要点を整理し、それを図や流れ図に変換してみる。文字数は1枚につき100〜150字程度に留めるのが目安です。

(3)ブリッジや接続詞をスライドでも可視化

話題転換は言葉だけでなく、スライド上にも「次は○○のケースへ」「ここで例外パターンを紹介」などの見出しを大きく表示。参加者が「あ、今話題が切り替わるんだな」と明確に把握できます。

4. 今すぐできる改善ワーク:1枚1メッセージ・図解化・丁寧なブリッジ

  1. 1スライド1メッセージ
    • 既存スライドをチェックし、何か複数の主張が入っているならページを分割する。
  2. 文章量を1/2にし、図解へ
    • 文章を箇条書きに変え、最適な図解やアイコンを使えるか検討する。
  3. ブリッジ挿入
    • 「続いては〇〇について」「ここまでが△△、次は□□」など、小見出しを挟む。

これだけでもセミナースライドは一気に見やすくなります。まずは部分的にでも試してみて、参加者の反応を確かめてください。

5. まとめ:オンラインセミナーではセミナースライド×口頭説明が成果の要

たとえ素晴らしいノウハウや商品を持っていても、セミナースライドが「一目で理解しにくい」「読みにくい」と感じられてしまうと、オンラインの視聴者はあっという間に離脱するか、興味を失ってしまいます。<br> 今回ご紹介した

  • 情報の取捨選択
  • 箇条書き・図解の徹底
  • 暗すぎない配色
  • 丁寧なブリッジ

などを意識するだけで、セミナー途中離脱率や集客後の成約率が驚くほど変わるケースも珍しくありません。

もし今、成約率が伸び悩んだり、個別相談の申し込みが思ったほど入らないと感じているなら、まず“セミナースライド”に手を入れてみてください。リハーサルで自分のスライドを見返し、「これ、初見の人が瞬時に意味をつかめるかな?」と考えるのがおすすめ。

ぜひ次のオンラインセミナーやプレゼンで、皆さんの資料がより見やすく、わかりやすくなるよう祈っています。ちょっとした気遣いの積み重ねが、大きな成果の差を生むはずです!

ダブルエムからのお知らせ

弊社株式会社ダブルエムでは、セミナースライドの制作サポートも承っております。オンラインセミナーの構成設計からビジュアル改善、クロージングパートの仕組みづくりまでトータルにご支援します。
「自分でスライドを作る時間がない」「どう直せば良いか分からない」「より高い成約率を目指したい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。一緒に最強のセミナースライドを作り上げましょう!

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この記事を書いた人

安井麻代のアバター 安井麻代 株式会社ダブルエム Seminar Producer

セミナー・イベントプロデューサーとして、企画から運営までを一貫して手掛ける。企業や教育機関での講演活動、雑誌・ラジオ・ポッドキャストなどへのメディア出演も豊富。著書には『初めて会う人でも大丈夫!誰とでもすぐに仲良くなる技術』(すばる舎)や『セミナー・イベント主催で成功する71の秘訣』(セルバ出版)、『すごいセミナー営業』(ぱる出版)などがある。

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